2010年4月17日土曜日

緊迫するタイ情勢を地図で解説 1.





































日本の親戚のみなさん、特にお兄ちゃんに冷たい、妹たちへ
皆さんは、とりあえず大丈夫?大丈夫?と心配してくれますが、地理のことが
全然わかっておられません。ただインターネットでもなかなか地図解説が
ないので、私が超個人的に解説します。

上の地図で内海の湾のところの黄色くなっているところ、チョンブリとか
ノンタブリーとか書いてあるところに囲まれているところがバンコクです。
僕は、そこにいますし、問題の騒動もそこで起こっています。
ずっと北のほうにいくと、緑の多い地域があり、その上のほうにチェンライ
ってありますよね。これがタイの北限です。このまわりの地域を、北部
といい、山が多いところでお兄ちゃんの奥さんはプレーって書いてある
ところの出身です。先週から帰ってきませんが・・・
ここから上はミャンマーです。

地図に向かって右側、東側ですが、これが東北地方といって、山は
少ないが、平坦な地方です。ノンカーイてあるでしょ?これが北限
です。ナコーンラチャーシマーってありますよね?ここから東北
側はすべて、東北です。(イサーンともいいます。)
ラオス、カンボジアに接しています。

このまわりの国は、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレイシア
ミャンマー、すべて植民地を経験し 、マレイシアを除き、すべて
共産政権です。タイは全くの例外でした。特にカンボジアは
映画キリングフィールドにも詳しいが、国民の30%強が1970年代に
ポルポト政権によって虐殺されました。しかもそのほとんどが
教師、医者などのインテリでしたので、国は今もその後遺症に
悩まされているわけです。カンボジアのシュムリアップというところ
に大きなトレンサップという湖がありますが、このあたりが
大きな虐殺の舞台になりました。

何故、タイが独立を保ち、共産政権ができなかったか?、それは
何より王様にあります。そしてタイ人独特のネゴシエーションの
うまさでしょう。王様によって、どれだけ、タイが危難から逃れて
きたか?それすなわち、今王様が老いてきて、どれだけ危機的
状況にあるか?ということです。なにより、今後が読めない、だから
だらだらと赤だ、黄色だと騒いでいる。
黄色を支持するのは、都会のインテリで、赤を支持するのは、田舎
の人々。カンボジアを連想させる。選挙をすると人数では圧倒的に
赤が強いのです。赤の目指すところは、最終的にタクシン元首相の
復帰でしょう。インテリにとってタクシンは国を豊かにしたが、一方で
汚職への深い疑念があるし、王室をないがしろにするのも面白く
ない。

私が、タクシン首相時代にひとつだけ感じたのは、彼はタイを
シンガポールのような国にしようとしているのではないか?という
ことです。マレイシアやシンガポールに比べ、タイはやはり、熱気とか
猥雑さが全然違います。タクシン首相はこれを嫌っていた節がある。
あくまで予測ですが。

だっせんしましたが、地図に向かって下側、南の方ですが、ここ
は細くなっていますね?こちらのほうにプーケットとかあるわけです。
ここが南部です。ちなみに南部のイスラム教徒を弾圧しましたので
タクシン元首相はこちらにはあまり人気はないのでは?

次回、バンコクに絞って解説します。
もうタイはグアムみたいな島だなんて、思っていませんよね?
親戚の皆様。

2010年4月15日木曜日

プラズマって何ですか?

プラズマをみたことがあります。プラズマテレビじゃあり
ませんよ。プラズマそのものです。
前の会社で買ったPVD炉の中です。怪しげな紫の光がうごめい
て、時々そこに閃光が走ります。中は新手のDISCOみたいです。
いつか事業に成功した診断君は、プラズマパブを作るのが夢です。

プラズマってなんすか?

気体の電気的放電とありますが、そのなかには
1.イオン
2.電子
3.中性粒子(ラジカル)
4.紫外線
が含まれます。そこでイオンについて基礎を追いましょう。

電子君を取り巻く、原子一家の登場人物

原子>すべての物質の基本
陽子>その原子の中心にあって原子核を構成する。プラス電気 
いわゆる原子番号とはこの陽子の数だ。
中性子>陽子と同じ数で存在し、原子核を構成する。
電子>原子核の外を一定軌道で回っている。マイナス電気
陽子の数と通常では等しい。バームクーヘンのように
電子核は幾重にも原子核をつつみ、内側から、KLMNO
という順で呼ぶ。KLM 順番に最大で電子数2、8、18、32と増え、
最後のO核では最大50個の電子数にまでなる。
再び原子>上記の家族を総称して原子という。たとえば炭素は
原子番号6の原子である。つまり、陽子数も6で電子数も6である。
上記バームクーヘンでいえば、K,L核に電子が存在する。

電子と陽子は、本来であれば、同じ数であるから、電気的に
安定しています。

こういう安定状態に、なんらかの外的エネルギーが加え
られると、電子が飛び出していきます。すると陽子の数が
勝るため、プラスの電荷をもったプラス族になります。
この状態の原子こそが、陽イオンと言われます。飛び出した
家出電子のことを、自由電子というわけです。
この自由電子の面倒を見てやろうという、物好きがいたら
電子数が勝るので、それが、マイナスイオンと言われます。

さあ、(わかっている人には申し訳ないが)わかりました??
僕はわかりましたよ。陽子というのは、優等生なので、
どこにも行かないんですね?電子はヤンチャで家出とか
しちゃったり、人の家に土足で上がって、居候しちゃったり
するわけで、なんか火野正平みたいですね?

下敷きと、机をこすり合わせると、静電気が発生します。
これはどちらかの物質から電子が飛び出し、どちらかに
移動した状態で電気を持ちます。これが静電気です。
これは電気をとうしにくい物質、(絶縁体、不導体)に
発生します。

電気を通しやすい物質であれば、イオンの動きは生じません。
しかし、上記自由電子がプラス極に向かって常時流れます。
これを、電流と呼びます。

液体の中では、陽イオン>マイナス極、陰イオンはプラス極
に移動します。こうしたことを利用した表面処理に電気メッキ
があります。

気体中では、気体そのものは不導体で、(そうじゃなきゃ、毎日
呼吸するたびに感電しますよ)、通常電圧では何も起こりません。
ところが高電圧をかけると電子がまたびっくりして出てっちゃう。
これを電離現象(放電)といい、その気体はプラズマ状態に
なります。ここでやっと、プラズマに戻ってきました。

イオンの働きとは、原子から電子が飛び出し、不安定な状態
になった時、初めて起こるものです。
特にプラズマという技術は1920年代から開発されたもので、
大にも小にも、このエネルギーを研究し、自在に操ることが
科学の進歩に大きく貢献してきたことは間違いないんです。

長くなっていますが、もう少しプラズマに付き合ってください。
  DLCに戻るのは当分先かもしれません。
もう暫く、DLCのことは忘れてくださいね?

DLC の作り方

それでは、DLCの作り方について、説明します。
DLCの生成には炭素の供給源で大別して、大きく2種類に
分かれます。
ひとつはグラファイト(黒鉛)そのものを用いる方法です。
もうひとつは、水素系のガスを用いる方法です。
前者は主に、PVD(物理的気相蒸着法)で行われ、
後者は主に、CVD(化学的気相蒸着法)でおこないますが
一部でPVD法に含まれる方法が使われる。

つまりDLCはCVD法、PVD法のどちらでも蒸着が可能で、
様々な方法が開発されている。

CVD法においては、特に単純な理解では、ガスの科学反応
を利用して、目的の膜を、対象物の表面に蒸着させる方法で
あると理解しましょう。
ところが、DLCにおいては
1.プラズマ
2.パルス式プラズマ

PVDについては、
1.アーク
2.マグネトロンスパッタリング
3.イオンビームスパッタリング
の3つは、グラファイトそのものをターゲット材として使用します。

そしてもうひとつ、熱電子衝撃によるイオン化蒸着が挙げられます。
これら6つの方法を勉強していくと、当然、すこし元に戻らなくては
ならなくなります。仕方ありません。私もよくわかっていないので
戻りますよ。

2010年4月13日火曜日

さわやかな一日

タイ情勢は混乱を極めていますが、昨日はバンコクの郊外に
さわやかなメンバー4名で、ハイキングに行ってきました。

3月、4月は、タイが最も暑くなる季節で、こんな日にハイキング
はどうかという外部の意見もありましたが、それはさわやかな
メンバーのこと、全員一致で、決行しました。

朝、山小屋に行きますと、結露した淡い焦げ茶の瓶が数本
目に入りました。そのそばに氷の入ったコップの光の乱射と、
斜めにさした朝日が紆余曲折し、目にまぶしかった。
さわやかですね、朝から? 昨日もハイキングですか?
もう今日で3日目です。診断君は、この連休中今日しか
ハイキングを入れていない自分を恥ずかしく思いました。

ああ、この人たちの前では、自分のさわやかさなど、Bマイナス
くらいだ。心の中で密かに格付けしておきました。しかし、
そういう行為そのものが、また自分のさわやかさを貶める
ことだと思うと、鳥肌がたちました。

アユタヤからきた、比較的新しいさわやかさんが予定の時刻
ぎりぎりに到着しましたが、我々は、さわやかに出迎えました。
”すみません、遅れてしまって、大丈夫ですか?”
”大丈夫に決まっています。何を心配されているのですか?
我々は、あなたを待っている間も、大変さわやかな時間をすごし
ました、むしろその時間を延長してくださったあなたに、感謝しなく
てはなりません。それにしてもさわやかなピンクのウエアですね?”
そう言って、師匠は、テーブルの上に並べられたアメリカンブレック
ファーストを指差しました。

前のタイ人が出て少しして、我々の番になりました。
山、林、川、谷、砂漠、見るものすべてがさわやかで、みなが、
そうした自然を愛でながら、あっとか、ワーとか、感動の声を
あげているわけです。そうして、ところどころで集まりながら、
お互いが遭遇した自然の摂理について語り合います。
”このペースでいくと、今日は自分がもっともさわやかだね”
”いやいや、これから挽回しますよ。”
みなが、古代オリンピックの競技者のように、淡々と、さわやかに
競技に打ち込む姿。そして、現地の黄色い服をきたガイド。
時として、ガイドが不満で、怒る人がいますが、さわやかな
我々は、ガイドからみても、得がたい貴重なさわやかな顧客
だったと思います。彼女らはたぶん語っていることでしょう。
あんなにさわやかなメンバーなら、何度でもガイドがしたい。
逆ブッキングできないもんかしら?ある者は、自分の旦那と
比べ、ある者は、自分の恋人とくらべ、ある者は自分の
父と比べ、そのさわやかさを堪能したことだと思います。

時に、こうした会では、すねたり、傷ついたり、人を不快な気分に
したり、自分の世界に入ってしまって、誰よりも先に山に登って
旗をたてたり、勝手なルールを作って、参加者にいらぬ気を
使わせたりする人がおりますが、さわやかな我々に、そうした
脱落者は一人としておらず、最後まで無事にハイクできた
ことを、うれしく思います。

あちこちのグループが、大きな声で自然に向かって叫んでいます。
山びこがあちこちにこだましています。みな、自然の中で叫ぶ
ことで、自然とのさわやかな融合を目指しているのでしょう。
気がつくと、師匠が、大きなツバメともカモメともつかない鳥と
じゃれていました。”どうしたんですか?師匠??”
”なんといいましょうか、私は彼らの巣に何をしたというわけでも
ないのに、私に近づいてくるのです。”
”それは師匠があまりにさわやか過ぎるからですよ・・鳥も思わず
種の壁を忘れてしまうのでしょう。”
嫉妬とも、羨望ともつかぬミントの味が私の口に広がりました。

師匠が私の影を指差して、
”ほら、これが赤道直下の影ですよ。日本では絶対にみられ
ないものですよ。”
その影は私の足元で私の足の周りを控えめに包んでいました。
そして、私は思い出しました。
ああ、師匠も、もう少しで日本に帰ってしまうのです。
そうして、日本のもっと長くどんより延びた自分の姿そのものの影を
みて暮らすのです。

師匠のいないバンコクで、自分はどこまでさわやかに
生きれるのでしょうか?そう煩悶していますと、
”空を見てください、影は別々でも、太陽なしに影は出来ません。
その太陽は、どこにいてもひとつしかありませんよ”
そう言い諭す、師匠の白い歯は大変涼しげでした。
私は、その歯がアイスキャンディーに見えて、きっとあの歯の
中には、”当り”の刻印が入っているんだろうと溜息をつきました。


今日も師匠は、どこかでハイキングにいそしんでいるのでしょうか?
きっとそこには、どこよりもさわやかな笑い声が満ち溢れていることでしょう。

2010年4月11日日曜日

タイ情勢 どうなっちゃうの?

今日もわりと普通の一日を過ごしましたわ。(関西弁)
デパートで、5時間もいましたが、こんな騒ぎの片鱗も
ありませんでしたわ。

テレビは割と、政府側の報道を繰り返しています。
この赤シャツ軍団は、M79という武器で武装していると。
爆弾も持っていると>薬の瓶に火薬を詰めて、釘を
巻いたような爆弾を軍人の偉いさんがテレビで、見せて
います。また、赤シャツ軍団に、M79を打ち込まれたところ
の映像を何回も流しています。

今回のような死者が出る事態は、政府にとっても大変な
マイナスイメージかと思います。国民もショックのようです。
赤シャツが非武装でないということを、今、強調しているように
思います。

BTS(電車)は今日夜に運行再開?
どうなってんですかね??
 事態は情報戦です。

タイ情勢 どうなるの?

ロイター通信の記者も亡くなり、朝の時点で死者19人、負傷者800人
以上、大変なことになってきました。しかも昨年に続き第2回目の
ソンクラン時の惨事です。
ちなみに、こうしている間も、王様の一族の各地への訪問公務は
行われていますし、この1週間近い連休を利用して、みな田舎に
帰省するのが本来ですが、これも通常どおりです。私の奥さんも
朝起きたらいなくなっていました。
明日は、ゴルフも予定しています。

赤シャツはM79というタイ国軍が採用していない、銃ではなくて
散弾銃?ウィキではグレネードランチャーとありますが、これを
持っていて、またどちらのものか分からない爆弾が爆発、
これで軍人が水平射撃をしたなかで、デモの人間、および
日本人の記者も亡くなったようです。

民主記念塔はワットプラケオ他、観光ルートにあるお寺のそばに
あります。その裏ではカオサンというバックパッカーが多く集まる
地域で、毎年水かけでにぎわうところがあります。
BTS(電車)も止まっているようです。
デモの中心地近くは、バンコクでもっとも大きなデパートが集まる
地域で、伊勢丹もあります。その中にメガネのパリミキがあり、
私はメガネをそこで新調する予定でしたが、行けません。
昔は、このあたりに、そごうもありましたし、大丸もありました。

近くのプラツナムというのは、洋服が安い地域で、インド人が
たくさんいます。

日本人は、スクムビットというここから、5kmくらいのところに多く
すんでいるが、実際には問題のこのあたりにも沢山住んでいます。
ちなみに診断君は、ここから東に20kmの空港のそばです。

これ以上事態が悪化しないことを祈ります。
しかし、悪化しなくても、その対立の根が深いことは間違いなく、
不安ですか?と言われれば、不安の姿が漠然としていますが
この周りの国のほとんどが遭遇した問題に今頃になって
遭遇しているのであれば、最悪です。