2011年1月16日日曜日

表面処理と女の肌

東京の熱処理、表面処理の重鎮といわれる方から新年の挨拶を頂いた。
先生の著書に感動して、色々質問を送った結果、逆に数冊の著書を
サイン入りで進呈いただいたわけである。
先生のお陰で、診断君は、随分と視野が広くなりました。表面処理の
山の裾野まで存分に勉強が出来るようになりました。
表面処理には被覆技術と、表面改質技術の二つが大きく分けてある
が、いつも自分はそれを女性の美へのあくなき追求に例えるのである。

なんにせよ、表面処理の効果は、その対象の母材の状況なり材質なり
に大きく依存する。白粉を塗って少しでも自分を白く見せようという努力は
時にネガティブな例に引用されるが、実際にはその白粉が長持ちする
ものであれば、十分目的は達成されている。逆に、コラーゲンなどの薬品
を用いて、皮膚の表面自体を内面から少しでも白く、すべすべにしようと
欲するのであれば、これは表面改質技術であると言える。

そしてそれらの品質は、その女性がどのような日常を送っていて、どこまで
まめな女性で、睡眠や運動に気を使っていて、なにより本来の顔立ちが
どこまでコケティッシュであるか官能的であるか等という母材に依存する。

そこで、化粧品の業者は、時折デパートの化粧品売り場で、様々な説明会
 やら、人を捕まえては体験的に化粧をしたりしてあげているではないか?

タイにおいては、しかし、女性も多いが、オカマの化粧品売り場の人間も
非常に多く、タイの女性たちはあまり抵抗感なく彼らに色々と相談したり
身をゆだねて、化粧をしてもらっているわけである。男性からの視点と
男性に魅せる視点を兼ね備えた彼らの意見もまた非常に重要なので
あろう。

2月から、診断コンサメーションは、表面処理の販売へのコンサルタントを
強化することになるであろう。すでにその表面被覆技術の優秀性は確認
したし、なにしろ顧客に対して、すこしでも温度の低い表面処理技術を提供
することでのメリットは大きい。いつまでも高温処理では、人類が進歩しない。
しかし診断君のように高温で金型を限界までいじったからこそ、低温の
業界人には分からないことが分かるということはある。

せっかく育ててもらったのに、後ろ足で砂をかけるのか?という意見もある。
しかし、そもそも、せっかくここまで顧客を開拓してやったのに随分とお粗末
じゃないか?と思うのである。自分の時は日本人の戦力は非常に少ない中
で何から何まで見ていたわけである。それを何人もいての結果とは思えない
数字と評判である。自分が頑張るしかあるまい。

しかし、表面処理というのは母材と、熱処理に大きく依存していて、それが
自分の手元にないのは、非常に寂しい。すでに手をうっているが、信頼性の
あける熱処理業者というのは今後の展開に不可欠であろう。

業界は非常に狭い。あまり不良と納期遅延を繰り返していると、限界というのも
見えてくるであろう。それに、社内に別の販売網があることも非常に憂慮
すべき事態であると、老婆心ながらお伝えする次第である。あの白粉、
 何回塗っても剥がれるのよ・・・なんて白粉、何のために塗るのだろうか?
技術者は現場仕事を自らするのではなく、知識の拡充と、綿密な熟考のもと
品質の改善活動をするために存在するのではないか?自分が楽しいと
思った仕事は後回しにして嫌な仕事からするべきであろう。