2011年11月9日水曜日

日本の皆さん ご心配かけます。

日本の友人などからも沢山のメールを頂いており、ご心配頂き、恐縮低頭している次第です。今まで、黄色とか、赤色とか色々ありましたが、そのたびに、まあ何はともあれ、大丈夫よと余裕の高楊枝でしたが、今回ばかりは、ちょっと違う。本当に被災してしまいそうな状況。皆さんどんどん心配してください。

現在、我が家は、今日本でも”東部の工業団地が浸水か??”等と騒がれてる。ラカバン工業団地(バカボンではない)とバンチャン工業団地(バーチャンではない)の近くにあります。現在まで住宅地及び、表の大通りであるラムカムヘン通りには全く、水は来ていませんが、住宅地にアクセスするソイが土地が低いために、どんどん排水溝から水が上がってきています。

写真を見てみましょう。

 間違えました。
 ソイは枝分かれしていますが、こんな感じです。ひどいところで50cmでしょうか??
 大通りから我が住宅地である、パーフェクトまでは、約300Mのソイがありますが、その全てがほぼ水に浸かっています。
 ソイの道沿いの商店街ですが、やや高くしているところが多く、被害を免れている。
手がぶれておりますが、この緊迫感は伝わっているでしょうか??













日本の皆様、今度は本当に、素直にご心配頂いて構いません。まずい事態です。予想では1mという話ですが、今日診断君は、件の世界戦略車カローラの排気管にパイプをつけて位置を高くすることによって、50CMの冠水をものともしない仕様にしました。今後、エンジンにも煙突をつけたり、車高も、30CMくらい上げることによって、1Mの冠水を走れるように、検討中です。

が、いずれにしましても、この週末までには、家に車では入れなくなるのは間違いないと思われます。
このような状況ですので、診断君の家への訪問は、”訪問の延期をお勧めします”に引き上げさせて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。

2011年11月7日月曜日

妻への手紙  タイ洪水の中・・・タイ語教室

 ポンプ スタンバイ完了
ちなみに BENTO TOKYO JAPAN 製
 家から1KM サハユニオン工業団地 7日夕方には50cmになっている。見よ あの土嚢の高さ 象印魔法瓶 とか入居。
 家のそばの幹線道路
 お客様の協力もあり、1Mの高さの堤防が完成。晴天 某日 診断城 天守閣を望む。南向きのちょっと広めの庭が自慢。














前略 かれこれ 18年連れ添った妻へ・・・
サムラック パラヤ ティー ユードゥアイカンマー 18ピー

妻よ、今日は長靴と、腰から水につかっても濡れない、脚絆を持ってきたよ。
クン、ワンニーダイ ロンタオヤーオ カップ カンケー ポンカンピアック トゥンエル ダイマーレーオ

Tがね、中華街まで行ってわざわざ買ってきてくれたんだ。
Tサン ウサー スーマーチャーク ヤワラート ハイ レーオ

あ、これはゴムボート。また船を買ったのかって?
アニーロ? アニー ペーヤーン  スーペー イクレオロー??

これは、この家が浸かった時に、いつでもどこでも水際まで車できて、そこから来れるようにってね・・・買ってきたのさ。この前買った、ABS樹脂の船は、君たちの脱出用だ。
アニークー ター バーンラオ ナムトゥアム レーオ ポム チャ カップロット マー ムアライ ティナイ ローイペー チャーク ナンダイ
ティー ワンナン スーマー ペー ABS アナン クー サムラック オパヨック コンクン

もう、ソイの入り口も、すっかり水が上がってきたね? 
パクソイ コンラオ ニー ルーム ナム スン クンマーレーオ

この住宅地には出入り口が2つあるが、どっちもこの数日で乗用車が入れなくなることは、間違いないだろう。
ムーバーン コンラオ ミー 2 プラトー イクサック マイ キー ワン ロットケン パンメダイ ネーノーン
仮にピックアップを使っても、そう大きな大差はないようだ。
アーチャ チャイ ピックアップ コーダイ テー マイタンカン タオライ ロ

住宅地の努力しだいでは、最小限の冠水で抑えられる見たいだけど、うちのように1000世帯もある大きな住宅地で、そこまで可能かしら?
ター ムーバーン パヤヤム ラバイナム テムティー アーチャ ナム トゥワム ノーイティースック コーダイ テー ムーバン ラオ 1000チュンチュン ヤイパイ ルプラーオ 

君のように、潔癖症で、タイルとタイルの継ぎ目に浮いた苔も気になるような女が、果たして、あの汚い水に耐えられるのか?
クン ペン コン ティーワー キーサアー マーク ドイ ラワン チュアム コン クラブアン ペン タカイナム クンマー コ マイワイ

誰も臭くないのに、ただ一人、臭い臭いと、どこにいっても麻薬犬より敏感な鼻をもつ君が、あの強烈な臭いに、我慢できるのか?
マイミー カイ ボク  ワー メン テ クン ボック ワー メン ジャムック クン ムアン ジャムック コン スナック ドムクリン クンチャ オットン ダイロ?

上流でTが立ちションベンとかしてるんだぜ?
タンナムラムタン Tサン チーラーク サイ ナム ティー ポム ヘン・・・

土嚢もお客さんが心配して、沢山送ってくれたじゃないか?
ルーカー ペンフアン ソン クラソッブサイ イヨイヨ ハイ レーオ

どこまで心配かければ済むんだ。
ヤー ハイ コンウン ペンフアン マークマイ
確かに、発電機とか、ポンプとか買っちゃったのは僕が悪かったが、なんだかんだ言っても、周りの皆が避難すれば、そこは無法地帯。
ヨームラップワー ポム スー クルワン タムファイ クルワン パムナム アーチャ マーグンパイ テー ムア ナムトゥアム マーレオ チンチン ムアン マイミー コッマイ トナン 

電気でも止まれば、盗賊が跋扈するというじゃないか?それにワニやらヘビやら、爬虫類もうようよと水の中に潜んでいるみたいだし・・・
ター ファイダップ カモイ コ ウヨウヨ チャラケーマン ングーマン サトワルイアウワン エープ ユーナイ ナム タロッド

君は何を心配しているんだ?
クン フアン アライ タンマイ マイ オパヨック  バンノーク
僕が、君のいない間に何か悪さをするとでも思っているんじゃあないだろうね?
ウエラ クン マイユー キッワー ポム チャ ノークチャイ クン ルガーイ??

それは、大変な誤解だよ。
クン カウチャイ ピッ レーオ
この時期どこの店にいっても、ガランとしたもんだ・・・・って友達が言っていた・・・・・いや、なんにせよ、こんな時に、そんなところに行く気分がでるわけがないじゃないか?
トンニー パイナイパイナイ サタナカン ベープナン マイミー デック ロー・・・ニー プアンボク ナ・・・ロンキッドゥ シ カイチャ ミー アロム パイ ティヨー トンニー ラオ

なにしろ、人に迷惑をかけるのはやめなさい。
ヤー ハイ コークワ クン ヅワッローン マークマイ

2階で、毎日ママーとか食って何日入れるというのだ?
クン チャ アサイ ユー チャン2 ドイ キン ママー ツックワン ツックワン ユーダイ キーワン ナ??

絶対に無理だって。無駄な抵抗はやめて出てきなさい。
メダイ ネーノン ロンマー シー タムチャイ ダイレーオ

早いところ、田舎に避難だ。飛行機を使いなさい。
ナン クルアンビン クラップ バンノーク ディークワー

僕は心から君のことを心配していっているんだ。
ポム ペンフアン クン チャーク チンチャイ

流石に、今回は、どこをどう間違っても、被災者名簿に登録確定だ。
オカニー ネーノンー バーンラオ ユーナイ タラン プープラソブパイ ネーネー

悪いことは言わない。もうミンブリのあたりは退避勧告がでたんだ。お願いだ。避難してちょうだい。
ボクを自由にして頂戴。(翻訳中止。)

2011年11月6日日曜日

ランシット タイ洪水探訪記4

水、それは人の命を保つもの。
水、それは時に戯れ、ふざけあい、心の澱みを透けさせるもの。
水、それは知らぬ間に天に駆け巡り、再び地上に落ちてくるもの。
水、それは咽喉潤すもの。
水、それは、体の汚れを清めるもの。
水、それは、時に聖水となり、信仰の重要な仕掛けとなり、
水、そこにうっかり、大事なものを落とし
水、それは、手術から目覚めた朝、軽く綿に含ませ唇を湿らせるもの。
水、そのせせらぎは、絶望の彼の耳に幽かな希望を注ぎ、
水、それは白く、硬く、熱を冷ますもの。
水、それは怒り狂う火の鎮め、
水、それは人の生み出す汚れを、暗い地下に流し込み、清めるもの。
水、それは人の命を脅かすもの。
水、それは時に巨大な風を呼び、人を追いたて、木々を倒す。
水、それは時に高く猛り立ち、幾千の家と命を奪い去る。
水、それは時に白い塊となり、人を凍えさせ、
水、それは時にその水かさをまし、生活そのものを陳腐と成す。
水、それはあらゆる姿になり、その瞬間まで、人の敵か見方かわからない。
水、私たちは、瞬時に水を消すことはできない、
水、私たちはその中で自由に飛び跳ねることはできない。
水、僕の足元にある水と、僕のかく汗と、渇きを感じ、僕の呑む水と、
水、御しやすく、御しにくく、人を包み込み、人を許さず、
水、人は水と共にある・・・・・・

昭和中期の詩人 馬副 痣 の詩から。

というわけで、第4回は、いよいよ船に乗るわけですが、ついに診断君の家も洪水が目の前に迫ってきました。それはこの、第4回のレポートの後にご紹介しましょう。

 満を持して、登場の我らが船です。運転手が漕いで、例の未来公園乱嫉妬の臨時港から、こちらにむかってきます。
 一抹の不安は、この船、本当に3人も乗れるんだろうか??ということでした。

そして案の定、3人のると船は沈みかかり、おまけに田淵が座った板はパカンと割れてしまい、最早、この船で行く勇気は出ず、エンジン付の船をチャーターすることに。









 何せ、普通のトラックでも左の写真のような感じで、かなり厳しい感じで入っていくのですから、我々、いつ沈むかわからないような船では無理と、英断を下したわけです。
赤い、6人乗りくらいの船を調達し、出発しました。













 このあたり、当然高速の降り口だったわけですから、電線やら電話線やらが複雑に絡み合い、水の下も、色々と危険な部分もあるようで、なかなか緊張の連続でした。
 本来であれば、川が道に沿って流れているのですが、道と川の高さは完全に一緒になっています。
それはそれ、様々な船が行き来しており、水の臭さを忘れれば、東洋のベニスという感じでしょうか?











 タクシーなら、100バーツもしない距離でしょうが、この船頭は600バーツ吹っかけてきました。しかし、どのルートを選んで行くかは、かつて沈んでいなかった頃の土地勘を要すると思います。自分らでいったら、このあたりで溺れていたのでは?
 ところどころ高くなっている橋のところだけが、唯一の乾いた陸地となります。
本当に天気はいいんですが・・・
 見てて思ったのは、この船が出す、波というのは非常に気を使うということです。時々、非常に速度を上げているボートを見ましたが、そのボートの出す波に、船頭がしきりに大声で、制止していました。確かに、これは小さな船にとっては、沈没につながりかねない、揺れを与えます。








 また、あんなところで泳いでいやがらー
 ランシットのこの川の上で、大きな船を浮かべて商売をしている店が多く、こういう店は、なかなか洪水には強いと思いましたが、
 こんな風に沈んじゃった店もありました。
 こういう、橋の下は、色々な線が垂れ下がっており、電線でも触らないか、ひやひやしました。












 クロン2の田淵家に入るソイの入り口は、比較的水が少なく、それがために、船でこれ以上入ることはできませんでした。
 場所の高低差があると思いますが、結構こんなかんじのところも多いのです。
 左に、東洋製罐の工場がありますが、その前の道を奥まで入ると田淵家ということでしたが、流石に夕方遅く、乗り合いの車もなく、歩いて行っても、どこでいつ深くなるか分からず、我々は断念しました。









 帰りの船を探していると、そこに軍隊のトラックが現れました。
 聞けば、これでそのまま未来公園乱嫉妬まで行けるとのこと、我々は飛び乗りました。
 車上はこんな感じですが、感じとしては、無料の乗り合いバスのような感じで、行き先はバンブアトンと行っていましたので、結構な距離を走るのでしょう。
 ところどころほとんど水に使っていないところもあり、このあたりの微妙な差は、水が来てみないと分からないのではないのでしょうか?












 すでに、6時が過ぎ、夕暮れが迫ってきました。我々はこのあと、未来公園乱嫉妬にて、下車しましたが、まずそこでトラックから落ちて、尻をしたたかに打ちました。
 もうこの後のことは、思い出したくもありません。なにしろ、変なところで降りたので、高速の橋げたと橋げたの間を飛べとか、モーターサイラップチャンに乗って迷走したりとか、
 最後には、こんな発泡スチロールのボートの乗せられ、
 もう散々の体で、最後やっとこんなジュース売りのお姉ちゃんのところで、ビールを買うことができて、命からがら、乱嫉妬を脱出したのでした。洪水の時の高速道路には近づかないようにしましょう。