2011年11月1日火曜日

ランシット タイ洪水探訪記3

診断コンサメーションとMFT合同部隊は、ついに持参の金13000バーツ也のボートを、車から取り出したのであった・・・と簡単に行かなかったのです。まずはこの付近の状況写真をお見せしましょう。

この高速の降り口を利用した、臨時船着場には、様々な、船やら、車やらが入ってくるのであった。この硬い発泡スチロールのボードもそのひとつであるが、まさか後でお世話になるとは・・・

当然、このように救援物資を送る船も、引きもきらないのであった。











 左のフューチャーパークのところにいくのにも、ここからでは、船で行かなくてはならない。大体、深さが1m以上は来ている。
救援物資を積んだトラックもなんとかぎりぎりで水の中に入っていく。実際問題、この深さでは、大体の大きなトラックは入れるようで、何台も水の中に入っていった。しかし、このゴミ収集車にはたまげました。よーくみると、ゴミの入るところに卵が沢山おいてあります。こんなのありなんかいな?









仮にここを未来公園港と名付けよう。未来港には様々な人が出入りしているのは、フューチャーパークの中のスーパーが一部営業をしていて、洪水の中で生活をしている人は、船で買い物にくるのだ。








 写真が小さいが、特に活躍しているのは、あまり深くないところで、人が押して運んでくれる、厚みの厚い発泡スチロール。モーター付の船は、やはりこの状況において勝者であるが、オールで漕ぐタイプの舟も多い。
 何より驚くべきは、この家族である。彼らは、こんなして、このまま、ランシットの深いところへ入っていったのである。いやはやタイ人、恐るべき。











このように、この未来公園ランシット港を長くウオッチングしたのも、運転手が船を載せた車を遠いところへ止めてしまい、我々はそれを取りに行くのを 待っていたからである。あまり遅いので、喉が渇き、食料なども用意していなかった、診断君一行は、未来公園ランシットの中の状況を見に行くこととした。
左の写真でわかるように、右側のフューチャーパーク(未来公園乱嫉妬)の中はかなりしっかり防水がされており、結構よい状態にあるのだが、店はほとんど閉 めており、盗難防止のために、警備がたって、中には入れない。しかし、BIG Cというスーパーだけがやっているとのことで買出しに行くこととした。
 未来公園乱嫉妬の中では、なんとこんな催しがたっていたが、これはどうも被災者のために、水やら、食事やらを配っている様子であった。

ずうずうしくもデブ二人、ただコークを飲み、お代わりまでしちゃったが、ボランティアもやや軽蔑の眼差し・・・さすがにその横で作っていたぶっ掛け飯は遠慮しました。










結局、BIG Cに行くには御覧のような浸水地区をとおらねばならず、これまた船がなければどうにもならないという結論となったのだ。











散々引っ張りましたが、次回持参の船による、旅をレポートしまあす。乞うご期待。

2011年10月30日日曜日

ランシット タイ洪水探訪記2

ドンムアン空港から、ほんの数KMのランシットへ向かうと、徐々にではあるが、路肩に駐車する車も増え、道は北に向かう車で渋滞がひどくなってきました。しかし、診断君はランシットから先の冠水はもっとひどく、車が通れないのではないか?と考えていたので、意外な渋滞でした。(この状態は、夜帰る時も一緒であり、北へ向かう、バスも普通に運行していた。)















ランシットナコンナヨック線に入る入り口には、FUTURE PARKという大きなショッピングコンプレックスがあり、我々はここから、自前の船を浮かべ、田淵家のあるランシット クロン2に向かうというプランであった。
















フューチャーパークの手前の映画館も完全に水没しており、その僅かに高いところで警察が、集合して何か、朝礼?らしきものをやっていた。(ちなみにこの時、午後2時)
















ここで車をとめ、作戦会議をした。ここは、大きな高速のジャンクションになっており、上の写真の真ん中の道が、そのままランシットナコンナヨック道路に入っていっているので、ここまで船を持っていって、水に入ることで決定した。

ランシットナコンナヨック道路は東に向かって進む道であるが、その逆の西側の道はほとんど冠水して、こちらのほうが被害が大きいことを伺わせた。










高速上は、すべて何らかの形で駐車場になっているので、これらの車はすべて停めてある状態と認識願いますが、この真ん中の道を歩いたのだが、車で行くとなんてことはない道であるが、歩くと遠い遠い!しかもかなりの日照りで、ばてました!









その道すがら、フューチャーパークを見ると、なんと土嚢で浸水を、かなり完全にシャットダウンしているのがわかった。










ようやく、高速の降り口の低いところまでくると、そこには何人ものボランティアと、避難民が交錯し、船が行き来し、あるいは大きな車が、水の中に入っていく、さあいよいよ、我々の船で、でかけますよ。

続く

ランシット タイ洪水探訪記1

毎日、あんたのうちは絶対に来ると言われ、いつまでも来ないと、それが逆にストレスになるもんです。大潮だというので、28日の夜にバンナの先のチャオプラヤ河の縁、サンパウットを見て来ました。
 

この動画でどこまで伝わるかはおおいに不安ですが、なにしろ水はもはや地面ぎりぎり。しかしながら、このあたりは昔から、洪水にには慣れっこになっていますので、まあ、一部に土嚢をおいている店を除いては、ごく普通の雰囲気でした。大体、ここはもともと、ロイカトーン(灯篭流し)の時、賑わうのです。
あまりに、現実感がないので困っていたところ、メタルファインの田淵君のランシットの自宅が浸水、とるものもとりあえず、出てきたということで、彼の家を見に行こうと、29日、視察に出かけました。
ピックアップを用意してもらい、船も載せていざ出発です。
 タイ在住の日本人には当たり前の光景ですが、こうして財産を確保するために、(個人、企業にかかわらず)高速の路肩や、ちょっと高いところに車をがんがん駐車しています。
我々は、高速で旧国際空港であるドンムアンをとおって、ランシットに入ることにしました。

ドンムアン空港近くまで来ると、道はすかすかで反対車線には屋台まで出ているのどかな風景。普段絶対できない、高速上の中央分離帯での写真なんかを撮っちゃいました。

 ところが、空港の逆側の街を見下ろして、診断君は初めて、現実の洪水の姿を目の当たりにしました。













 上の写真のように避難者が、続々とトラックにのって運ばれてくるじゃありませんか?


そして、逆側の、政府洪水対策本部のあるドンムアン空港をみてびっくり。滑走路も含め、すっかり水につかり、下を軍隊のトラックが行き来しています。
このあたりは、被災してまだ1,2日というエリアですから、被災して1週間以上が経っている、ランシットは如何なもんでしょうか?

続く