2011年12月10日土曜日

タナシティ① 副題 タイ洪水 その後

タナシティはグレッグノーマン設計のゴルフ場を囲むコンドミニアムとタウンハウス、高級住宅地が広がる、診断君のかつての社宅である。今は、スワンナプーム空港の南側のゴルフ場といったほうが、分かりやすいかもしれない。飛行機に乗ってタイに来る人であれば、必ず、その上を飛来している筈である。そうあれである。

”いいところにすんでますね” ”ゴルフただでしょう?” 色々な向きからそう尋ねられたが、やはり人間というのは、常に自分を支配している環境とか、人物とか、そういうものに対してどこかで見切りをつけねばならないだろう。お世話になっていても、その人があまりに常軌を逸したことをし出したら、恩讐を乗り越えて、その時の本能の策動が許さないのだろう。人間はやはり、楽、快楽、非道に繋がるぎりぎりの緊張の線で、バランスを保ちつつ生きている生き物なのだろう。

苦しい思いをしました。喉に痞えものが出来たような、吐き出しても、吐き出しても切れない、青黒い痰のように、診断君に降り注いだあの、目を開き、心を閉じるような生活。

そろそろ時効かと思いますし、洪水ももう去っていきました。このことを、ツラツラと書き重ね、読者の方の目汚しになれば、それはそれでいいのではないか?サラリーマンとは何か??駐在員とは何か?組織とはなんで、欲望とは何か・・・・・そんなことを考えてみたいと思うのです。



高速上から望むタナシティ