2012年2月14日火曜日

洗車機は売れない。

私は、昨年洗車機について、随分と時間をかけ人を投入し、自分を暗示にかけ、人に騙され、大きな損もだし、色々なことが分かり、最後に一回り大きくなって、この事業と決別することを決断したものである。
大人、随分と大人に弄ばれた。あのようなことは二度とあってはならない。

今私は、ラオスのビエンチャンの街の、フランス人が経営する小粋なレストランテで、こうして、久々にブログを更新しているわけであるが、ここは、非常に静かで、うるさいものがなにもなくて、道の舗装が悪くて、泥だらけのランボルギーニとかが、走っていて、ふと思いついたのが、洗車のことである。あれは、この地域で、自動の洗車機を売ろうということ自体が、無謀であった。

診断くんの悪い癖である。与えられた素材に其れなりに、感情移入して、なんとかものにならないかと、考える。企画をする。それで少しでも可能性を見出して、相手に希望を持たせる。しかし、それは随分と無理をして希望を放り出している部分もあるので、注意が必要だ。何しろ、いけます、行けませんという根拠は診断君の頭から絞り出されているので、診断君に保障させなくちゃいけないのに、診断君のいう事を信じ切って、こんな美味しい話なら、診断君とは関係ないところで出来るだろうと、素人判断。売り上げ一つ上がらず、外国人不法就労者のかたまりみたいな会社が出来て、売り上げ一つあがらねば、税務署に目を付けられ、かわいそうな話になつてしまった。

さて、診断くんは、タイに長いこといるが、一番嫌な瞬間は、日本から右も左も分からないで、猫も犬も分からないで、助けてくれ、ナンジャカンジャ、随分と無理を言われ、協力した挙句に、こいつ中間マージンでも取っているんじゃなどと疑われるという結末が、最高に嫌で、あまり日本からきた人を助けないようにしているのである。かつて、私の友人がタイに会社を起こすというので、随分と頑張って、助けたつもりであるが、こちらの誠意というものがつたわらず、随分と悔しい思いをして、喧嘩別れしてしまった。

例えば、あなたが何も分からない世界にいくのであれば、それなりの覚悟が必要であろう。人の世話になるということに対しても、覚悟が必要であろう。もし相手を疑うのであれば、最初から自力でやるべきであろう。

こんなことは、自分も含め、知り合いの会社の社長なんかも散々経験していることで、日本からポーッときて、人助けを仇で返している人は、随分たくさんいることであろう。医者なり、弁護士なり、そういう専門家と接した時に、どうも冷たい感じを受けるのは、これに近い感情で有ろうか。新しい世界に行く時、自力でやるか、先達を頼るか、選択をすべきである。

日本からきて、半分軽蔑、半分疑念で、とにかく助けてくれと頼み込み、最後にインターネットで検索したら、悪いけど、友人より他人を信じるわ 云々、しかしこれが、非常に自然に、日常的にオコッテイルコトナノデアルカラ、私は、人助けなんてやめとこという結論になるのである。

洗車機はまさにそういうプロジェクトであったが、まあ、今考えてみると、診断くんも相手に期待を持たせ過ぎた。相手も、もっと診断君を利用すべきであった。そういうー意味においては、まあ申し訳ない話であった。多分、あの機械は売れないだろう。経理監査にひっかかって、税務署に立入検査を受けるのが落ちである。本当に申し訳ない話である。私利私欲にかられ、人との関係性を軽視した企業の末路は憐れである。お互い大変な時間の無駄であった。しかし、こちらは、学習して終わっただけ、幸せなことであった。