2010年6月21日月曜日

溶接 1

土曜日に、川向こうの溶接棒を販売する会社に行ってきました。
そこの社長は、以前から知り合いで、診断君がCVDやPVDの
セミナーを行う際に必ず、金型の溶接の問題が出てくるので、
この社長にも一緒にセミナーをしてもらっていたのでした。

その社長が、突然の急逝、息子達で会社を引き継ぐと聞き、これは
お悔やみしておかなくてはならない・・・ということでお伺いしました。

すると、今までお会いしたことのない日本人のアドバイザーがいて
色々と、診断君が今まで疑問に思っていたことをお聞きしたわけです。

金型の世界で、溶接という響きはどこか地味で、修理とか補修という
ネガティブな響きがあると、その溶接のスペシャリストに診断君は
ずうずうしくもいってしまいました。金型の世界で、例えば、穴をあけ
間違えて、溶接をこっそりした型を顧客に送れば、それは大変な
信用の損失になるのではないでしょうか?

しかしポジティブな意味での溶接は、ある意味表面改質の一種で
あり、今回診断君が射出成形のスクリューをプロモートしようと
しているのは、そういう観点からでもあります。

実感として、数ミクロンの膜は、加工条件を管理できる部品の世界
においてこそ安定するのであって、金型の世界では安定しないの
ではないか?改質された表面は、ある程度前、後工程で、いじる
ことができる、そういうものこそ真の金型に対する表面改質に
なるのではないか?そう思うのです。

表面処理は部品に行う時はある条件さえそろえていけばよいが
金型はその条件がまちまちであることから、表面処理のつけっ放し
は少し、心細い。これがこの10年の表面処理販売での印象です。

実は、溶接肉盛こそが、今後の金型の表面改質に大きな可能性
を持っているのではないか?なのに、未だに暗いところでパチパチ
していて良いんですか?
違う経験者同士の話は意外なところで接点を見出したのでした。

続く

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