2010年9月12日日曜日

尊敬できる人

新日本プロレスの藤波って何か好きになれなかった。
こういう優等生が、もともと好きになれないんだろう。優等生
は自分でルールを作れないからね。
ルールっていうのはドラマですよ。映画の監督と一緒だね。
ルールを人は忌み嫌い、そして気がつけば、そのルールに
寄りかかって、楽をして生きていくのです。
藤波が好きになれないのは、猪木の後継みたいにしてきて
ルール一つ作れなかったこと。

前田日明がすきだって言う人がいるけど、これはこれで優等生
じゃないの。プロレスを社会のルールに嵌めようとした痕跡
がある。

猪木とか、長州とか、ブロディとかが好きなのは、ルールに
従っている形跡が非常に少ないからだ。ところがなおかつ
理知的に行動しているように見えるから不思議ではないか?

猪木とアリの試合見ていて思ったが、それよりも極真カラテの
ウイリーウイリアムスの試合のほうが、かなりやばかった。
どう考えても、あんなのに勝てるとは思えないが・・・

異種格闘技戦、つまりは新しいルールの戦いである。
そういうルールを作る戦いは通常の人間には無理であろう。
監督、兼主演であればなおさらである。

振り返ってみるに、そういうのをカリスマというのだろう。
自分が退職を会社に告げようと思ったその日に、会社のカリスマ
は亡くなっている。みんなは、話が長いとうんざりしておったが、
結構自分は、あの話を聞くのが好きだった。何故なら、その話は
一見、何度も同じ話を聞かされているようで、どこかしら内容が
違っていた。それは優れた歌手が、同じ歌を時と場所に応じて
歌い方を変えるようなスリルに似ていた。

おべっかでも、お世辞でもなく、そういう人がいなくなった会社は
しんどいであろう。そういう人を失うと、振る舞いだけ大会社の
まねをして、ますますちぐはぐな組織になりかねない。

まあ、凡人の話は辞めましょう。カリスマっていうのは、本当に
好きになる理由が説明できない。でも金魚鉢の話でも、それは
何度も聞く中で、ずいぶんと違った趣を見せていた。大げさに
いえば世界観が、徐々ににじみ出ていた。

ああこんな人の傘の下で、我々は楽をしてきたから、会社をでても
どこにいっても通用しないんだろうな。でも、その姿から学ぶもの
はあったわけです。

最近更新が進みませんが、忙しいんです。

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