2010年3月29日月曜日

お帰りなさい2




















聞き手:日本の景気はどうだったんですか?
診断君:全快とは行かないまでも、よくなっているようです。
私の行ったところはレクサスだらけでした。
聞き手:そういえばシボレーはどうなったんですか?
診断君:シボレーは返しました。今、何に乗っているか教えて
上げない。世界標準車です。
聞き手:お土産有難う。
診断君: ガトーフェスタハラダのお菓子、おいしいでしょ。
群馬高崎に本社があるんだが、なんか洒落ています。
聞き手:随分、猫の毛がついていますね。
診断君:家に猫が2匹いるんです。それだけで、抜け毛だらけ
です。あんなに抜け毛があるのに、何で禿げないんでしょ?
今後育毛、養毛は猫の皮膚の成分から研究すべきでしょう。
聞き手:タイ航空でいったんですよね?
診断君:ひとつだけ、私は言いたい。飛行機にのるブリッジ
で、時々、ブリッジを通ると階段になってそのままバスで
地上を走るという意味不明のパターン、やめてくれませんか?
船に乗るとき、桟橋の先まで行って、そこから準備運動して
水着に着替えて、海に飛び込んで暫く泳ぐと、目的の船備え付けの
救命ボートに拾われて、目的の船に乗れたみたいな、
そういうプロセスで飛行機にのるのは疲れます・・・・・・ 
聞き手:もう聞くことないんですが、あれ、診断君、どうしたんですか?
目が虚ろですよ。診断くーーん

診断君: (成果)

罪深き老人よ。
もういいではないか?
哀れなる街の主よ。
住む家はひとつで不足か?
過ぎたる蓄財は、来世のためなのか?
病める恋人よ。
忠告した筈だ。
盲目の人よ。
あなたの傍らにいるのはあなたを思う人か?
罪深き老人は、寒い険しい山登りにあなたを連れ出し、
黒い岩影で、器用にザイルをほどいたか?
氷と氷の割れ目に、滑降するあなたが見上げた青い
空に高らかに笑う複数の男女は誰か?
老人の手足であった同胞として、あなたを憂う。
魚を捌いたこともない漁師の頭目。
豚を開いたこともない肉屋の店長。
手術をしたこともない外科医の院長。

 あなたには、最初に色々と教わった。
志の低さが、あなたの欠点だ。

人減らせ! 今月は何人、来月は何人と
催促をしたのは誰だったか?

罪深き老人よ。もういいではないか?
引き時を知らぬ、哀れな老人よ。
未来はあなただけのものではないぞ。

あなたは確かに、優秀な策士だ。
何年も何年も、計画を組み立てじっくりと結果を出した。
本当に、感心します。日本なら犯罪だが、タイで立件は
難しいだろう。ワイドショーもないし。

しかし、全てが計画通りには運ばない筈だ。
何より、あなたの恥は、あなたの知らないところで
大きく、遠くへ種を飛ばしている。タンポポのように。

あなたについていく人間は哀れだ。
一人ではない。何人もいるのだ。好むと好まざるにかか
わらず、乗り合わせた電車が、一人の老いた運転手の
手にかかって、急なカーブを曲がりきらなければ・・・・・
彼は真っ先に・・・飛び降りて・・難を逃れるだろう・・。

聞き手:診断君、診断君、どうしたんですか?
大丈夫ですか??誰か、誰かきてくれー。診断君が変だ!

(幕)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ほんの一握りの人しかわからない詩ですが…。
さすが文学部出身ですね。
タイ人の女には気をつけないと。

しかし、本当に腹が立ちます。ピーマ○には。