2010年1月3日日曜日

金箔2

このような神事に、俗世間の工場や営利団体が、関わるべきではないの
かも知れません。そう思うと、あるお客さんを思い出しました。
その会社はローカルで、熱処理を持ち込みしてくる会社ですが、その型の
形状は正に、仏様であったり、お坊さんであったり、そういう金型を冷間ダ
イス鋼で作っている。
金型協会にも確認したところ、この会社は正にこうした仏教関係のプレス
鍛造?の専門であると・・・私は、工場に相談に訪ねていきました。

その工場は、幽玄な雰囲気で、中に入ると白熱球の中で、ほんの数人が
働いている3Sとは対極にあるような工場でした。
彼らの仕事、居住まい、そこここにある、神、仏、祈りのしるし、花輪、
信心無き商売人が、すみません、もう帰りますと引き返すに十分な
雰囲気でした。手彫りの電極は、黒ずみ、汚れ、そして法衣のひだ
一本一本、丁寧に彫り込まれていました。
チタンブッダは挫折です。
そして、仏塔にはるタイルですが、これまた、金メッキは遥か、ベルギー
で処理したものを持ってきているとか・・・チタンに切り替えるのなら、
それなりに長い耐候TESTが必要だとのことでした。きっとそのTESTは
長いんでしょう。自分は、世の中なんでもチタンで塗り替えられると
勘違いしていました。もっと視野を広げなくてはなりません。
金箔は、チタンと似た色をしているが、チタンが代わりを出来ない、
そういう性質をもっていました。

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