2011年2月14日月曜日

@@@ 診断君深夜ラジオ 第13回 I just wanna be your everything

診断君の12歳は随分と多感な時期であった。今の子はどうなのか知らないが
友達と、持ち物を合わせるということに随分と気を使っていたような気が
するのである。

よく覚えているのは、ラジコンである。診断君の赤いカウンタックは右に
しか曲がらないラジコンであったが、友人のポルシェは左右に曲がり、
後退までした上、ヘッドランプがついた。トミカもなかなかの屈辱の
アイテムであった。診断君がやっとこさ購入したトミカビルも、有人の
トミカパーキングとトミカお出かけセットの前では色褪せた。

何より、ラジカセという奴は、タチの悪い代物で、貧乏の子は、ステレオ
ではなく半分スピーカーのモノラルだったり、もっとかわいそうな子は、
 ラジオである。親からもらった重厚な黒いカバー付に、肌色のイヤホンが
ついていた。Sanyoのオシャレなテレコは大場久美子が宣伝していた。

しかし、この頃、診断君は、付属小学校から付属中学校への受験期で
この受験に受かったら、SONYのステレオラジカセを買ってもらう約束
を取り付けていた、実際には中学校に上がる時に落第したのは全体の
10%くらいであったため、診断君はSONYのラジカセを手に入れた。
(画像検索したら出てきました。このストッキングみたいな、スピーカー
カバーと、当時は珍しかった、音量レベルが赤い発行ダイオード?で
あった。)















その頃の、SONYのカタログの重厚さはなんともいえない憧れを呼んだ。
オジがSONYの創業時からの社員でなじみが深かったか知れないが、
家にSONYのカタログがいつもあり、見るたびにため息をついた。そして
この写真のラジカセこそは、その頃のどのラジカセのデザインよりも
輝き、木目に覆われ、左右3つずつのスピーカーも非常に豪華で
あった。

日曜日の朝は、エアチャック三昧の朝。診断君は、世界中の音楽を
それはもう何本もテープに収めた。(メタルカセットというのがはやった。)

そんなある日、なんともいえない、心をうきうきとくすぐり、なおかつ、
夢心地にさせてくれる音楽にであったのがこの曲である。しかし、この
曲は診断君はてっきり、黒人の女性が歌っていると思っていた。名前も
分からずテープにとって分からないままに長年愛聴していたのである。

ああ、あれから、年月を経た30年後・・・診断君が高速道路の脇の
大きなガソリンスタンドで、小用を足していると、この曲が聞こえくるでは
ないか? 急いで、とるものとりあえず、拭くものもふかず、しまうものも
しまわず、その曲の発生源にたどりつくとなんとそこは、診断君が
ちょくちょくとCSIや24を購入するなじみの、ビデオ屋ではないか?
その時すでに曲はカサブランカに変わっていたが、大急ぎで一曲戻
させた。そしてイントロから、明らかにそうだと感じつつも、数秒間
聞き流して、やっと確信した。これだ、これが30年間探した曲だ。
体に電流が流れた。


とにかく、彼女は彼で、黒人ではなくて白人だった。だからいつまで
たっても分からなかったのだ。そして彼は、あのビージーズの兄弟の
末っ子であった。まあとにかく、この曲はすばらしい。しかし、黒人
のお姉ちゃんが歌っていたほうがまあ、本当は良かった。
Andy Gibb、色々と聞いてみます。

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