2010年5月10日月曜日

ユーミン

ここのところブログの更新が遅いんじゃないの?
そういうお叱りは受けていませんが、更新頻度をあげるために
誠心誠意がんばりまあす、という気合の入り方も怖いので
やめておきます。

この前日本に帰った時に、出遅れた下の妹の部屋が空っぽ
になっていたので、(ちなみに記憶では35才)母に妹の消息を
尋ねたところ、
1.職場の男性と川越で同棲中。
2.妊娠が発覚、年内に出産か?
という寝耳に水のスクープを聞き、それであいつの部屋はこうして空っぽ
なわけだ、と納得がいったのであった。
なにしろ、以前は太っていて、狼みたいな髪型で、部屋でスーパー
ファミコンとかしていたわけである。本当に彼女の青春に絶望的
な観測しかなかったわけであるが、3年前から突然ダイエットに
成功し、おそらく、20kg以上は体重を落とした筈である。(あの
方法は本にしたら売れるんじゃないだろうか?)こういう太っていた
人が、やせると、今までぴんぴんに張っていた肌が、中身の具が
抜けた分、しわしわになるのかな?と想像し、これだけの表面積は
がそう簡単に引き下がるわけもなく、デブ後遺症とでもいうべき
症状はあったものの、まあ彼女も何とか人並みに美しくなって、
その結果が、今回の御懐妊という結果を生んだのだろう。
前置きは長くなったが、めでたいことである。

その空っぽの部屋に、いくつか新居に持っていっていないものがあって、
音楽CDは結構残っていた。ゲームはほとんどもっていっているので
相手もゲーム好きの兄ちゃんなのだろう。
そのCDのスティングとか、スティービーワンダーとかジャネットジャクソン
とかの中に、ユーミンのCDがあったのである。ユーミンベストという
やつだ。このとき、妹の彼氏が車を持っていないのじゃないか?
という想像が脳裏をかすめた。古いかも知れないが、ユーミンもって
いるなら、車があるなら、中央フリーウエイを聞くんじゃないの?

それで、兄の特権で、ユーミンも含め数枚のCDをタイまでもって
きてしまった。これを毎日、運転している時に聞くのである。
診断君の新たな車は、世界標準車で、色が白であるが、17年も
タイの道を運転してきているので、もう仕事もなくなってにっちも
さっちも行かなくなれば、この白いキャンバスに緑と黄色の
縞模様を塗りたくって、タクシーの運ちゃんになるしかなかろう。

ユーミンが好きというわけではないのである。正直薄っぺらい編曲
が好きになれない部分もあるし、声の癖も愛すべきという感じでは
ない。ある種の天才なのだろうが、NEVER TOO MUCHな芸術家
があまり好きになれない。以前、テレビで来日中のドナサマーに、
ユーミンの曲を聞かせた感想が”いまいちね”って、そんな音楽性
がまったく違う人に聞かせてどうすんの?

で、タイのモーターウエイで(中央フリーウエイ)を聞くのである。
中央フリーウエイのウエイのあたりの音の当てはめ方を再度確認
して、これはやっぱり中々の曲だなあと感じました。

調布基地を追い越し 山にむかって行けば
黄昏が フロント・グラスを染めて広がる

ほかの曲もそうなんですが、ユーミンって抒情詩、と情景描写の混ぜ
込み方が、絶妙なんです。でそういう曲は非常によいが時々情景
ゼロみたいな曲があると非常に薄っぺらい。何でかね?

感情と情景描写は表現の中で常に、鏡のように共生してなくては
いけないのでは?とかねてから思っているんですが、どうでしょうか?
俳句とか短歌がそうでしょう?? 必ず語るべき背景がある。
大きな感情の起伏にあるとき、その時の雰囲気とか景色とか匂いって
忘れないでしょう?
私は初めてタイに来たとき、ユーミンの(ホリデイはアカプルコ)という
曲をウオークマンで聴いていました。なんか本当にわくわくしたからね。
これから南国に着くぞって感じで。

総じて、ユーミンの曲はなんかはまりすぎてます。この人生のシーンで
この曲だよね?っていう曲を的確に流しすぎています。軽々と。それが、
とりあえずはあまり好きでないと思ってきている理由かもしれんが、傑出
した曲がいくつかある。中央フリーウエイは暫く毎日聞きますよ。
ユーミンが歌わなきゃいいんじゃ?って思ったこともあるんだけど、これは
また違うんだよね。やっぱりユーミンが歌わないと何かが違うんです。

診断君のユーミンベスト
1.中央フリーウエイ
2.ホリデイはアカプルコ
3.ひこうき雲
4.青春のリグレット
5.ダンデライオン

3を聞くと、いつも練馬の駅前の病院を思い出す。そこに入院している
白い少女を思い浮かべるが、どう考えても自分が小さいときに入院した
病院は江古田駅のほうである。 こんど、そのあたりを確認しに行かなくては
と思っています。

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