2010年11月5日金曜日

ツナサラダ選手権について

今度の日曜日は、待ちに待ったツナサラダの世界選手権の予備戦が、
プルンチットのオーチャードホテルで執り行われます。

11月と言えば、ツナサラダの季節です。私は昨年参加したのですが、
惜しくもタイ国内で9位に入り、入賞は7位までですので、入賞になり
ませんでした。

昨年のツナサラダは、前の日からオリーブとマヨネーズ(クラフトの
リアルマヨ)に浸したベビーリーフをベースに挽いて、ピーマン、玉ねぎ、
コリアンダー、セロリ、タケノコを20mm角に細かくしてホリアティキ風に
そこにすり潰したグリーンオリーブを載せ、最後に、ワサビ漬けした
マグロの赤身を中央にしつらえるというもので、なにしろ、ツナサラダと
いいながら、刺身を織り込んだところが最大の自信作であった。

結局優勝者は、ニソワーズ風にパパイヤの千切りを混ぜた、フランス人
とタイ人のハーフであったが、まあ診断君も初出場にしては、なかなかの
健闘であったわけである。おそらく刺身に好き嫌いがあったのであろう。

さて今度の日曜日もこのマグロのトロを生かした、ツナサラダを構想して
いたのである。ここに、魚の卵を考え、ギリシャのタラモサラダ風に
いこうかと考えていたところ、刺身はやめてほしいという主催者からの
依頼があり、困ってしまった。明太子も駄目だと言う。

腹が立って、文句を言うと、早い話が、ツナ缶詰の業者がクレイムを
つけていると言う。ツナサラダとは、ツナ缶詰を使うものであるという
レギュレーションがあると言うのである。この硬直した考えには、ちょっと
ショックを受けた。おそらくHONDAもFIFAからターボを使わない新
レギュレーションを押し付けられた時、同じ気持ちであったに違いない。
まったく、桜井監督になった気分であった。

おまけに、昨年作った、私のサラダについては意匠登録に抵触すると
して、日本のツナサラダの有名なシェフが診断君に対して訴訟を
検討しているというではないか?

そんなわけで、この1週間くらい、ブログが全く、更新できなかった。
診断君がツナサラダから撤退するかどうかは、まだ決めていないが、
ちょっと今度の日曜日の大会には、出場する気が完全にうせてしまった。

そもそも、ツナサラダ世界選手権(TSWCA)がマイナーな大会であるのも
このような硬直した考えであるからではないか?もっとオープンに、
市場を活性化すべきではないか?ツナサラダは野菜と魚という、
非常にヘルシーな組み合わせであり、当然この健康志向社会には
歓迎されてしかるべきものである。

ツナ缶も店に行けば色々と沢山種類が並んでいるが、区別が全く
つかないではないか?何がなにやらわからない、そういう商品の
構成が、業界を暗いものにしているとしか思えない。シーザーサラダ
に大きく水をあけられているのも、これが理由だ。

今私は怒っている。閉鎖的な業界にだ。これでは、いつまでも暗い、
趣味のツナサラダの世界で、似たような顔立ちのサラダを作って
いくしかない。診断君は、そうした光の当たらないニッチな世界を
燦燦と照らすために生まれた会社である。それを訴えるとは・・・
昨年まで、自分がビデオまで作ってツナサラダの宣伝に貢献した
ことをお忘れか?
もうスタンダードなツナサラダは、フードランドのツナサラダで勝負が
決まっているということをわかるべきであろう。プンプン。

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