2011年12月10日土曜日

タナシティ① 副題 タイ洪水 その後

タナシティはグレッグノーマン設計のゴルフ場を囲むコンドミニアムとタウンハウス、高級住宅地が広がる、診断君のかつての社宅である。今は、スワンナプーム空港の南側のゴルフ場といったほうが、分かりやすいかもしれない。飛行機に乗ってタイに来る人であれば、必ず、その上を飛来している筈である。そうあれである。

”いいところにすんでますね” ”ゴルフただでしょう?” 色々な向きからそう尋ねられたが、やはり人間というのは、常に自分を支配している環境とか、人物とか、そういうものに対してどこかで見切りをつけねばならないだろう。お世話になっていても、その人があまりに常軌を逸したことをし出したら、恩讐を乗り越えて、その時の本能の策動が許さないのだろう。人間はやはり、楽、快楽、非道に繋がるぎりぎりの緊張の線で、バランスを保ちつつ生きている生き物なのだろう。

苦しい思いをしました。喉に痞えものが出来たような、吐き出しても、吐き出しても切れない、青黒い痰のように、診断君に降り注いだあの、目を開き、心を閉じるような生活。

そろそろ時効かと思いますし、洪水ももう去っていきました。このことを、ツラツラと書き重ね、読者の方の目汚しになれば、それはそれでいいのではないか?サラリーマンとは何か??駐在員とは何か?組織とはなんで、欲望とは何か・・・・・そんなことを考えてみたいと思うのです。



高速上から望むタナシティ

2011年11月28日月曜日

i-phone 中毒について・・・

この前、あまりにも気になったので、アイフォーン中毒の検査を受けたところ、結果は中期の陽性であった。
なにしろ、ここのところアイフォーンがないと、ちょっとした時間を過ごせないのだ。
一人でいる時は勿論、人と話しているときでも、気がつけば、アイフォーンの画面で何度も”の”の字を書いている。何度も、何度も、画面をロックしたり、はずしたり、ロックしたり、犬見たり、猫見たり・・・

生活のどんな時にもアイフォーンなのである。結構こいつは今まで買った携帯の中でも、丈夫なやつで、何度落としたか、何度踏みつけたか、何度水を掛けたか・・・・大体、寝るときなんか、いつもアイフォーン抱いて寝ているので、目が覚めると、3日に一度は下敷きになっている始末である。そんなときもこいつは、嫌な顔ひとつせず、パスワードを要求してくるではないか?トイレで機嫌よく、歌など歌いながら、サビの部分で、盛り上がって我を忘れ、何度か濡れたタイルの上に落としているが、こいつは本当に、丈夫なんですよ。まあ、そのアイフォーンのカバーも随分替えたので、今ので4代目となっているが、なかなかお気に入りのものに出会えない。個人的にいえば、縁のバンパーはもっと厚みが欲しい。それと、写真とか撮ったりするので、リストラップがつけれるようにしたいよね。何より、湯気の多いところ?では、防水が欲しい。

今回の検査でどれだけの、中毒症状が見つかったことか、こういう生活習慣がチェックされる以外に、どれだけのアプリを入れているのかを見られるのである。
まず、アイフォーン4の癖に、OS5.0.1を入れていたことを指摘されて、検査は始まった。
以下列挙
1.写真フォルダー以外に鍵つきのフォルダーも持っている 。>秘密主義者。というか秘密だらけなやつ。
2.Youtubeは、タイソングと、M-ONEグランプリ、サンドイッチマンなどのお気に入りが散見される。
3.ニュースというフォルダには、洪水のリアルマップが入っていた。これは半被災者としては仕方なかろう。
4.ゲームフォルダには、ファイナルファンタジー3が・・・一度クリアした痕が。この手のRPGを入れてしまうのは中毒症状中期に見られる代表的な症状である。 また、飛行機操縦ゲーム RC PLANEには、あのジャンボの操縦が可能なように、オプションが追加されていた。(ちなみにミグ27も入っていたいるので、思想的スタンスを再チェックする必要がある。)
5.音楽ソフトも色々と入っていた。オカリナの吹けるソフトと、MAGIC PIANOは相当やりこんでいる。このソフトによって、患者は、芸術への果たせなかった夢の続きを見ることができるのだろう。トルコ行進曲は弾きなれているようで、9000点がついていた。このほかに、Lyricaという、瞬時に歌詞を検索、表示するソフトがあり、アイフォーンの画面が随分唾で汚れていたことから、アイフォーンに向かって、患者が何度となくカラオケの練習をしていたことが伺えるものである。
6.Safari以外のブラウザが入っており、履歴はすべて消してあったが、恐らくこれこそが、患者の本来的嗜好の世界が隠されているのであろう。
7.E-BOOKが入っており、中身は漫画だらけ。同様に豊平文庫も持っており、こちらでは、芥川、鴎外をD/Lしているようであったが、どれも読了していない。一方、漫画の方は、ゴルゴ13、鬼兵犯科帳がもっとも多く、それ以外に、のだめカンタービレなども見受けられた。読了は当然であった。
8.Camscanというソフトで名刺を管理している。 打ち合わせでのホワイトボードの記録もアイフォーンに多々セーブされていた。
9.辞書類も色々と・・・
10.Facebook、最近はじめたようであるが、小まめに(イイネ)を入れていた。WhatsAppも入っていた。
11.Walk it というソフトで、患者がウオーキングの時に、アイフォンを万歩計代わりに使っていることが分かった。
12.彼の入れているエレベーションというマップソフトは、場所ごとの海抜の高さを表示するもので、洪水を乗り越えて営業をすべき患者としては重要なものなのであろう。
13.料理の写真をとると、その料理の色分布から、油っこさを計り、おおよそのカロリーを表示するという、オイリーオイシーというソフトはダイエットする人間には秀逸で、患者も当然ダイエットすべき体型を有していたが、その料理をとった写真履歴をみると、患者がどれだけ脂っこい食事を取っているかが分かるのみであた。
14.テンションというソフトは文字通り、電話の相手のテンションの高さを測るというものであった。
 15.トラッキングGPSというソフトは、居場所を知りたい人間の電話番号を入れると、その場所をマップに表示するソフトであった。確かに、何人かの電話番号を入れると、正確に場所を表示したが、一緒にその場にいない人間の電話番号を入れると、正確に表示できなかった。
16.ただ振動機能だけが作動するソフトがあったが、何に使うのだろうか?
17.風水をチェックするソフトが入っていた。履歴を見ると、なぜかお寺の風水ばかりチェックしていた。無宗教論者か??
18.立ち上げると、画面が点滅して、SOSの救難信号を出すソフト。その名もずばりSOS。
19.フィンガープリントは、例えば、机の上のホチキスが盗まれて、その後こっそり返されていた時に、誰彼なく、友達や同僚を疑い、指紋を照合するソフト。

該当患者は、20の壁を超えなかったので、アイフォーン中毒、中期と診断されました。

ところで、本当に便利なアイフォーンであるが、一番問題なのは、電話そのものの機能である。とにかく信号を拾わない。電話と思うからいけないのかしら?

2011年11月24日木曜日

今回の洪水をとりあえず考察してみる。

まずはこの度、洪水の被害に遭われた被災者の方、大切な設備を水に呑まれた日系企業の皆様に、(お世話になっているお客様へ)、心よりとりあえずは、お見舞いを申し上げます。
そしてとりあえずは、今回の洪水を振り返ってみたいと考えます。
とりあえずを連発しているのは、他でもない、自分の家も、被災寸前のところまで行って、踏み止まり、挙句は水が乾きだしているので、そういう言い方をしているわけです。

1992年にタイに来ましたが、こんな洪水は初めてです。本当にびっくりしました。診断君は今日、サムロンのあたりのお客さんのところへ行ったのですが、ここのあたりは、実は来た当時はしょっちゅう洪水で、雨季になれば、洪水と渋滞で身動きままならぬ状態、いすゞさんの工場のあたり、トヨタさんの工場前、そうしたところが当たり前のように水につかり、いつしかそこに小さな窪みができ、それを大型トラックが通るたびに、窪みを広げ、挙句水に使った道のところどころに見えない大きな窪みができ、小さな車でそこを通るのはおっかなく・・・なんてことが当たり前で、逆に今、この辺りが洪水と無縁というのも皮肉な感じが致します。あるゴルフコンペの朝、診断君はその頃乗っていた草原色のランサーで、窓ガラスまで届かんばかりの、水位の水に遭遇したことがあります。

今回の洪水、何がショックと言えば、あの日曜日の、ホンダさんが浸かっている映像を見たときでした。私の家内は、随分前から、洪水がくる、洪水がくるとノイローゼのようになっていて、内心、(馬鹿か?)と思っていたわけですが、なるほど、これは甘かった。洪水を甞めていた。心の中で我が不明を謝ろう。(ちゃんと謝ると、つけ上がるので・・)

津波に比べれば、洪水なんて、たいしたもんではない、そういうスタンスであったと思うのだが、なにしろその洪水の高さが違う。2m超えれば、これは私がタイで知っている洪水ではない。来年も起きるのだろうか?今年は例年より雨が1.5倍降ったというが、頼むからもっと、理知的な、ロジックな分析をお願いしたいものである。

こんな状況では、日本の損害保険会社は大変なんだろうが、すでにタイの損保は会社をたたんだところもあるそうな・・・

2007年まで私は、何年に何があったのか、よく覚えていない。それは、タイがあまりにも何も起きない国であり、永遠の時を感じていたわけである。唯一1997年は、通貨危機でこれは鮮明に憶えているが、それ以外の年は、暑い、渋滞、仕事、ゴルフ、夜遊び・・・タイの社会情勢が何も私の私生活に介入してくることはなかった。

ところが最近ときたら、黄色、赤色、洪水と、毎年年替りでイベントがあり、その度に、それが自分の生活に影響を与えそうな微妙な感じになり、なかなか、覚悟を強いられること多々多々、最早、平和ボケもここまでかと思われる。今回の洪水で、どれだけ、政府とバンコク都が仲が悪いのかが分かったし、この国は、もう誰も、何も強制力などない、(真の)民主主義の国で、誰一人嫌われ者になる気はなく、誰も、長期的な国土計画などに手を貸す気もなく、考えてもいず、そもそもそういうことは王様がしてきたわけであるが、こんなときこそ、王様の後をつぐ人が、長期的な国土計画を率先して、いつ変わるか分からないような政府とは別に王室プロジェクトとして進めるべきではと思うのだが、部外者が何を言っても・・・

なんにせよ、国際空港を封鎖しても誰も罪に問われないというあたりから、タイ国民はやや離散しだしているような気がして、今後のことを考えると不安は燦然と頭上に瞬いている。

今回はタイのテレビを嫌でも見たのだが、随分チャンネルが増えたもので、前は、3,7,9,11とか言う感じで分かりやすかったのだが、今は名前も色々で分からない。テレビに出てくる、大学教授なり知識人なりも、大概被災している人が多いようで、どうも見ていると、今回診断君も探索に出かけた、ランシットの付近に多く住んでいるのではないか?診断君がお世話になっている、キングモンクット大学のカルナ先生は、ジェンワタナだし、M-TECのアンチャリー先生は、ランシットに住んでいることが判明、大学教授は、このあたり多いのは間違いない。

しかしながら、洪水の専門家らしき教授なり、知識人が、被災しているのは、洪水が来た場合のリスクスタディをした結果そこに居住されているのだろうか?それとも分かっていてそこに住んでいるのだろうか?診断君が地震学者で、どこに危ない活断層があるか分かっていれば、そこに家を建てることはないと思うのだが、それはあまりに愚民感覚であろうか?

今回、というか現状において、診断君城は辛うじて、洪水を免れたような状況において、まるでノアの箱舟みたいであるが、それまでに随分と、船、長靴、その他諸々の洪水グッズを探し、チャイナタウンまで出かけたものであるが、その必要は全くないことが判明した。洪水が近づけば、自然と、道端に、こうした洪水対策グッズを売る屋台が立ち、簡単に何もかも手に入ってしまう。それは、寺院にでかけて、短バン、ビーザン姿で行って、寺に入れてもらえないと思いきや、チャントズボンを貸してくれる、というこの国のスムーズさ、免許を取りに行ったら、免許の申請書を書いてくれる学生のアルバイトが必ずいるという面倒臭くなさ、ああ、タイランド、これがあるから、私はやっぱりこんなに長く住んでいるのだろう。長期的な視野なんかなくても、何とかなるさのこの世界。でもそれでも、最近の王様を中心と考えないような民衆の離散ムードについては、診断君は十分に注意を払いたいと思うのである。

2011年11月16日水曜日

どっちも困ったもんだ。 タイ洪水

来る、来ない、来る、来ない、来る、来ない・・・猫見たり、犬見たり、猫見たり・・・・

本当に洪水は写真のとおり目の前まで来ているが、我がパーフェクトプレース住宅地には中々入ってこないのである。来る、来るといってなかなか来ない。いっそ来てくれるか、絶対来ないという保証を取り付ければ、気が楽になるのであるが・・・こういう状態の中で、虚言、妄言が飛び交い、中々、人という生き物は哀れむべき存在である。曰く

1.私の家は、堤防の内側なので、洪水はこない。(だったら飲み水買い占めるな!)
2.私の家の裏は、インラック首相の家なので洪水は来ない。守られている。(首相にとったら家が洪水になった方が、私も被災者でーーす。なんて言って選挙の時有利になるじゃん。大体、家なんかいっぱいあるだろうし)
3.私の家の床は1M高いので、大丈夫。(よござんしたね。)
4.この住宅地は、未だ売れていない分譲の家があるので、販売元も絶対に水に浸からせない。水に漬からせる訳がない。(売れてないなら、漬からせてから、やりなおせるでしょ)
5.今、ロッタリーの販売数が少ないから、当たるわよ。へへへ(意味不明)
6.警察が、このあたりは漬からないと言っていた。
7.私の家は空港のそばだ。空港を漬からせるわけはないから、私の家も漬からない。(っていうか、空港のお堀の中にあなたの家があるとは考えないんですかね??)

こういう、私の家は大丈夫論法は、自分の選択が如何に正しいか、自分が如何に可愛いかという虚言妄言であって、しかしながら、未だ可愛いものである。実害はそれほどない。なんにせよ、現状で何とかしようという冷静さを持っているし、そもそも仕事をサボることもしないだろう。問題は

1.家がいつ洪水になるか知れません。早く帰ります。(お前んちはアパートの5階だろ)
2.田舎が洪水なので家に帰ります。(東北の聞いたことのない地名。)
3.バンコクが洪水になると怖いので、田舎に帰ります。(怖い怖い)
4.田舎に帰りましたが、洪水だったので、バンコクに戻れません。 (意味不明)
5.田舎は洪水じゃないのですが、途中の道が洪水になりそうなので、帰れなくなると困るので、帰ります。(空 飛べよ!)

こういう意味不明の洪水をすべての理由にする連中である。洪水前に収める納期のものを遅らせて、洪水にかかったら、洪水で遅れました・・・もうとにかく全て、洪水なんです。
洪水だったんで、不倫しちゃいました。
洪水だったんで、泥棒しちゃいました。
洪水だったんで、立ちションしました。

というわけで、あなたのそばにもいませんか。洪水で密かにフィーバーしている人。
こういうどちらに転ぶか分からない状況で、断罪は出来ないところが、如何にもタイの災害という感じがするのである。赤とか黄色とかもそうだし・・・そういえば、タイの国会中継見てたら、赤色の首謀者が、議員として簡単に復活しておりましたが。

 水深50cmをものともしない我が白亜のカローラ。

住宅地の入り口です。